ちゃんこなべ

集団殺人クラブ Returnsのちゃんこなべのレビュー・感想・評価

集団殺人クラブ Returns(2003年製作の映画)
2.5
トウモロコシと共にエンケンが舞う。

真夏にビーチで焼きトウモロコシを販売するタケゾウ。夜中にトウモロコシの収穫(泥棒?)をしていた際、女子高生が運転する車に引かれてしまい…

キチガイエンケンpart2。
改めて思ったけどこの映画の凄いところは「変な事を変な事として描いていない」点だと思う。
変やねん。頭おかしいねん。この時点で普通コメディになるねん。
でもそこをコメディじゃなくサスペンスに仕上げてるのが本間に凄い。(伝えたくて必死やけど難しいな~伝わらんな~。でもここがほんまに他のB級映画と一線を画している所以だと私は思う。)
1作目★1.8、本作★1.7という驚異の低評価を叩き出してる映画のどこが"一線を画している"やねん、むしろポンコツやろ!というヤジが聞こえてくる気もするけど、あたしは本当に凄いと思ってるしここは真面目に語りたいとこなのでどうか許して下さい。

分かりやすく掘り下げると、序盤でタケゾウがいらんって言ってる女子高生に焼きトウモロコシを売りつけるんやんか。で、女子高生は何回も勧めてきてうるさいし気持ち悪いから買うんよね1000円で。
でも焼きトウモロコシなんかいらんから、ポイッて捨てるんやんか。分かるで、怒るのは。食べ物粗末にするのはよくないからな。でもいらんゆうてる女子高生に自分が無理やり売りつけたトウモロコシやのに、親を殺されたみたいな顔して女子高生を見つめるんですよ。
見てるこっちは「あーぁ、タケゾウ怒らせたら怖いで~」ってなるし、笑うところなんかなって思うけど、"映画の作り自体は"けして笑かしにきてないんですよ。「親を殺されたような顔をしてるタケゾウ」を変な奴として描いてないんです。そういう違和感の連続なんですよ。

1作目のレビューで「嫌いじゃない」って書いたけど訂正します。好きです。素晴らしいです。3も4も見ます。

でも絶賛しすぎて喜んだタケゾウがトウモロコシ持って現れたら嫌なので2点代つけておきます。