あにはち

ディパーテッドのあにはちのレビュー・感想・評価

ディパーテッド(2006年製作の映画)
3.0
インファナルアフェア、ハリウッドのリメイク作品であるディパーテッド。
全体的にこの映画はオリジナル版と比べて良くなってる部分もありましたが、私はオリジナル版の方が好きだなと言う結論になりました。
まず、良くなってる部分は、主人公の一人であるディカプリオがギャング組織に入って間もないと言う設定になっていたと言うことです。この設定にすることで組織にネズミがいる疑いがあるときに、ディカプリオは新入りなため、真っ先に疑いの標的になる理由もスマートに演出できますし、彼のいつ殺されるかわからないハラハラ感も見るわたしたちに伝わるので良かったと思いました。あとは、ジャックニコルの圧倒的な存在感は言うまでもなく素晴らしいし、完全に主役の二人よりも魅力的なキャラクターになってると思いました。

しかし、マット・デイモンとディカプリオの演技がオーバーすぎるのと、顔にすぐ出ると言う点、感情的になりすぎる点が映画の全編に渡り表現されるので、単調になってしまってるなと感じましたし、絶対に単純にバレるでしょツッコミたくなる場面が多々あったので、ここら辺はオリジナル版のアンディーラウとトニーレオンのキャラクターの方が良かったなと思いました。
あと、マット・デイモンとディカプリオとヴェラファーミガの三角関係は本当に要らないようだと思いました。この話が長すぎるし、話がいちいち止まってしまうとおもったからです。

ラストの展開も、感情的になり過ぎてるのであそこはお互い冷静さを装ってて、スキを見せないからハラハラするのにあんなに感情的になってるので、なんかハラハラもしないし、衝撃的な展開も生きてこないなと思いました。ラストがオリジナル版よりも展開要素が付け加えられていて、その展開も無い方が良かったなと思いました。


しかし、スコセッシならではの絵作りや演出はオリジナル版よりも比にならないくらいかっこいいし、流石だなと思いました。
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