褐色丼ぶり

ファイト・クラブの褐色丼ぶりのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
5.0
オールタイム・ベスト10の1本。
何度観ても新しい発見を与えてくれる大傑作。

『人生の持ち時間はいつかゼロになる』何を見つけ、何を感じ、どう生きるかは自分次第。
無駄に生きるな。生きる実感を最高の瞬間に見つけ出せ。

迸る価値観と思想。
映画に殴られる体験を初めて味わった1本。
これは“殴る”映画ではなく“殴られる”映画なんだと改めて教えられる。
殴られる事で生きてる実感を得られ、社会と社会の歯車になってる自分の否定と人間としての進化をデヴィッド・フィンチャーらしいエンタメ性とギミックで殴られる快感には毎回舌を巻く。

男の映画と言われ続けられる本作だがこれは人間全ての映画だと思い知らされるのはエドワード・ノートン演じる主人公の名前が『僕』であるからだ。主人公に名前が曖昧な以上、誰でもタイラー・ダーデンを含めた理想の自分になれる可能性があるんだと。

年に1回は必ず観たい映画。
きっとこの映画は100年後も人の心を殴ってる。
褐色丼ぶり

褐色丼ぶり