神が力を無くし、永遠回帰する「ライフスタイルの奴隷」と化した現代社会に嫌悪していた学生時代にこの作品に出会い、当時悩んでいた漠然とした不安や悩みが頭の中で居場所をみつけた感覚があった事を覚えています。
そして無意味な人生を受け入れ運命愛を謳歌する超人「タイラー・ダーテン」のカリスマ性に飲み込まれていく人々の中のひとりになった気分で今も定期的に観ています。
下着モデルの表面だけのワークアウト、セレブの脂肪でつくる石鹸、皮肉の効いたジョークもこの作品の醍醐味ではないでしょうか。
日々の生活の中で閉塞感を強く感じる人に観てほしい作品です。