おばけつ

悪人のおばけつのレビュー・感想・評価

悪人(2010年製作の映画)
4.0
2022/8/6 740作目
土木作業員の清水祐一(妻夫木聡)は、長崎の外れのさびれた漁村で生まれ育ち、恋人も友人もなく、祖父母の面倒をみながら暮らしていた。車だけが趣味で、何が楽しくて生きているのかわからない青年。
佐賀の紳士服量販店に勤める馬込光代(深津絵里)は、妹と二人で暮らすアパートと職場の往復だけの退屈な毎日を送っていた。
孤独な魂を抱えた二人は偶然出会い、刹那的な愛にその身を焦がす。しかし、祐一には光代に話していない秘密があった。

多分みんな悪人で善人。
悪と善の定義はあやふやで多角的に見ないといけない。
その場凌ぎで逃亡を促した光代は悪なのだろうし、被害者という面を強調させ、自分を忘れさせようと首を絞めた雄一は善なのだろう。見方を変えれば。
灯台に佇む深津絵里、絵になりすぎだろ。
希望のかけらもない日の出はグロテスク。