びねつ

悪人のびねつのレビュー・感想・評価

悪人(2010年製作の映画)
3.7
全ての登場人物に共感できるが故に辛い…
やっとこんなにお互い愛し合える相手を見つけたのに惨すぎる…

加害者(今回の加害者はなんか可哀想だけど犯罪は犯罪)、加害者家族、被害者として被害者家族と全てに割と均一にフォーカスされていて良かったと思います、
(いや少し加害者気味か。笑)

何よりも柄本明さんが劇中で発した言葉が重かった、久しぶりに映画で胸に刺さるものでした、


あんた、大切な人はおるね?
その人の幸せな様子を思うだけで、
自分まで うれしくなってくるようなひとは?
今の世の中、大切な人がおらん人間が多すぎる。
自分には失うものが、ないというものが…
それで、強くなった気になっとるけどよ、
自分が余裕のある人間って思いくさって
失ったり、欲しがったりする人を
バカにした目で眺めとる、
そうじゃ人間は駄目とよ。


とても深い言葉だなあと思いました、特に現代では劇中よりも出会い系は主流になってるけど簡単に人と繋がって切れてができすぎる

この言葉の後の樹木希林さんの表情がまた…🥺

切ないけど愛がある映画でした
びねつ

びねつ