cana

誰も知らないのcanaのレビュー・感想・評価

誰も知らない(2004年製作の映画)
5.0
悲しくて悲しくて悲しすぎる。
これが実話に基づいてるの……

ネグレクトされてる4人兄弟の話。
早く児相に行ってくれー!警察とかにバレへんようにこそこそしてるけど、捕まったほうがいいよ!君たちなんも悪くないんやから!
って思いながら観てたけど
本人たちの幸せは本人たちにしかわからんこともあるしなって
つらくて悲しくて幸せに生きてほしいって思った( ; ; )

実話のエピソード調べたら
違う部分もあるけどかなり主人公像は近くて、涙出た…
大人が救えなかったの…


映画としてはめちゃくちゃよかった。
神は細部に宿るってこのことかって思った。

暗くて悲しい場面は画面がめちゃ暗いけど
本人たちの幸せな場面はぱあっと画面が明るい。
ずっと幸せが続いてほしいって思う。

最初はサラサラやったのに、困窮してくると伸びてくる髪。
外に出ることがないしお金がないので小さめの靴しか履くものがないとことか。
請求書の裏に子供っぽい落書きをする切なさ。
知らない人が書いてくれた字のお年玉袋。
さきちゃんの家の金持ち加減とか。

台詞がほんとに少ないのに
たくさん場面を詰め込んで
主人公にぐんぐん感情移入していく。
優しくて健気で、悪友ができても悪になりきれない感じ。涙出る。

この2時間で柳楽優弥が声変わりするのすごすぎん?
髪の毛とか伸びてるけどどれぐらい撮影期間かけたんやろう。

忘れられへん映画になった
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