るる

誰も知らないのるるのレビュー・感想・評価

誰も知らない(2004年製作の映画)
4.0
しんど……是枝さんってこういうの描くんが上手いんですねー
早く誰か助けてあげてくれ…としか思えんかった。でもこれは私が普通の生活してきたからで、「4人で暮らすこと」の方が彼らにとっては幸せだったんだろう。
春の日に、子どもたちが外に出たシーンが印象的だった。下の兄妹はほとんど外に出たことなかったんじゃないかな、自由に町を駆け回る様子があまりにも眩しくてよかった。種を持ち帰る様子も愛おしかったな。
終盤〜ラストにかけて、あまりにも辛すぎる展開でさ〜〜〜流石にフィクションよね?と思ってウィキ見たらもっと重くて心が沈んで、2日後にレビュー書いてるもんね。でも土だらけで電車乗ってたり道歩いてたり、流石に不審だろーと思ったけど不審だからこそ他人は声かけないのか、とか思っちゃって悲しい。誰も知らない、見えてても知らなければ関係ないんだから。

明を演じた柳楽優弥の演技が特に素晴らしくて、年齢的にも立場的にも大人と子どもの間を揺らいでる(いや大人すぎるけれども)、その繊細な心模様が見えてすごかった。
子どもに大人のフリさせちゃダメだよ、子どもを子どもにさせてあげるのが大人の責任だ。
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