YOUの本当にいそうな母親感があってテレビでYOUを見るたびにこの映画を思い出す。
一瞬出てくるエンケンがかっこよかった。
小物の描写が素晴らしかった。
・スニーカー→明のは汚いのと同級生の新品と対比
・キャリーケース→駅、空港で持ってても違和感がない。遠くまで行く道具。丁寧に運ぶ。これらから導き出されるキャリーケースの使い方
・クレヨン→人気色がなくなり後半は使わない色だけ残る
・計算ドリルから生活費の計算に
・家の固定電話から公衆電話に
・落書きが画用紙から催促書の裏紙に
お年玉の真実に京子が気づくきっかけ、クリスマスケーキを値下がりするまで待つ明、本来なれていたであろう学生とすれ違い反対方向へ行く描写、ゆきの手を握って字を教えた明がバットの素振りで手を握られる描写。
伏線と呼べるか分からないほど小さな小さな描写に感情が緻密に敷き詰められたそんな話だった。こういうの大好き。羽田行きのモノレールを見るたびこの作品を思い出すだろう。
