大可大

21グラムの大可大のレビュー・感想・評価

21グラム(2003年製作の映画)
3.8
生きているもの誰しもに訪れる死という不可避な事象。そこに数値という概念で21グラムが与えられているという事実。
それをどう解釈するかは人それぞれであり、この映画のような3人の生き方もまた1つの結論であったと思う。
自分が生きていることの理由を欲しているもの。自分の罪に苛まれながらも死ねないもの。そして自分がどう生きれば分からないもの。
自分だったらどう解釈するのだろうか。
何度も何度も時系列を敢えて行ったり来たりさせているこの映画の撮り方は、1つ死という概念を視聴者に反復的に考えさせて、より厚みをもたらしているのだろう。
上手い。
大可大

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