アトミ

邪 ゴースト・オーメンのアトミのネタバレレビュー・内容・結末

邪 ゴースト・オーメン(1980年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

60店

広州市サイクァンのチョンクァイサン13号にある古い屋敷にまつわるとある奇妙な伝説。

その屋敷に住んでいたアモイ出身のチャン家は塩の売買で成功し、とても裕福だった。
チャン・サウイン(一人娘)の代にヨン・ツァンユーを婿にとる。
が、この頃事業を失敗し、チャン家は落ちぶれていく。

そんなサウインは肺炎によりとこに伏せていた。
ヨン・ツァンユーは裕福になれるからわざわざ婿になったが、この現実にイラつき酒に溺れ、女、博打にも手を出し、使用人やサウインに当たり散らし手を出し(DV)、使用人は次々と辞めて行く(新たな使用人を雇う余裕もないし、雇ってもツァンユーの暴力で直ぐに辞めてしまう)。
こんな酷い夫でもこの時代、離婚は難しい事だった(世間体)。

ある日、定期的にやって来る物売り(町を行き来している)のチョイに出身地アモイへの手紙を託す。

と、ある日。
ファッサンからリョン・イーワーという娘が訪ねて来る。
昔、チャン家で働いていたフックの娘で、その御恩返しに住込み無償でお手伝いをさせて欲しいと。
その言葉に甘え、サウインはイーワーを向かい入れる。

と、ある日。
ツァンユーがタバコに火をつけるためサウインを呼ぶが、具合が悪い為に代わりにイーワーが部屋へ。
呼んでもないイーワーが現れ、しかもタバコに火をつけたことがないためツァンユーはブチ切れ、サウインの部屋へ行き怒鳴り散らし、どつき回す。

と、大雨のある日?タバコ事件の日?
ツァンユーの部屋を掃除するイーワー。
墨がこぼれた文字を書きかけの紙を丸め捨てた事でツァンユーがブチ切れ、イーワーをどつき回す。
サウインが止めに入るが収まらない。
その拍子にサウインの大切な腕輪がツァンユーの手に。
ツァンユーはそのまま急に飲みに行こうとする(腕輪を売って?)。
が、「帰って来てまだ居たら殺す!」と言われたイーワーの放った「クズ男」でブチ切れ。
イーワーをレイプ?しようと服を破く。
サウインがほうき的な武器を使ってツァンユーを殴るも返り討ちに。
そしてツァンユーは飲みに行く。

帰って来たツァンユー。
まだ居るイーワーを見つけどつき回す。
取っ組み合いの最中、ツァンユーが落とした腕輪を拾い、外へ逃げる(サウインの命令で死守)。
大雨の中、ツァンユーと取っ組み合うイーワー。
雨水貯めの水瓶の中に腕輪が落ち、それを取ろうするツァンユーを水瓶の中に押し込み溺れさせようとする。
イーワーはサウインに助けを求め、2人がかりでツァンユーを溺れさせ殺す(サウインは衝動的)。
そして近くの池に死体を捨て逃げる。

翌日。
死体が見つからないか気が気でないサウイン。
その夜、池から死体復活。ツァンユー死体はサウインの枕元に立ち、襲われる。夢をみる。
サウインは罪の意識で精神を病み、肺炎も進行してしまう。

と、外では池から異臭がすると村人らが池の水を抜いていた。
イーワーは安静にして眠っていたサウインをわざわざ叩き起こし(ここでこの女がおかしいのがわかる)、池に連れて行く。
と、池からは豚の死体が見つかり異臭の原因とされる。
ツァンユーの死体は消えていた。

その夜。枕元にツァンユー死体が現れ、サウインはショック死する。


サウインの葬式。
ツァンユーが普通に喪主を務めていた。
サウインの遺体はアモイに埋葬するため、それまで安置所に。
ツァンユーは生きていた。イーワーとグル。
再婚した2人はサウインの遺産を手に入れ、金持ちになる。

その夜。イーワーはサウインの部屋で物音を聞く。ツァンユーと調べるとネズミの仕業だったが、サウインの家具が残ってると気持ち悪いという事で、翌日、掃除屋を雇い燃やす事に。
掃除屋の1人が家具を運び出そうとするとサウインが現れ、家具を出すなと命令する。
掃除屋は「なりすまし」だと考え、ツァンユーらを呼びに行く。
そして部屋へ戻ると女は消えていた。
鳥籠の鳥が惨殺されていた。
掃除屋リーダーが掃除を終え、ツァンユーから駄賃を貰い、帰ろうとすると、ある部屋からサウインが呼び止める。
リーダーは「なりすまし」だと考えたが、女は鏡に映っていなかった。
リーダーは悲鳴を上げ逃げる。

その夜。
サウインの霊がイーワーを襲う。
が、ツァンユーは信じない。

翌日。
買い物帰りのイーワーは、屋敷へと歩いて行くサウインの後ろ姿を見る。
後を付けるとサウインは自分の部屋へと帰って行く。
イーワーは2階にいるサウインを呼ぶ。
と、階段下で倒れているツァンユー発見。
誰かに突き飛ばされたらしい。
足を痛めながらもツァンユーはサウインの部屋へ。
と、後ろからサウインがナタで襲って来た。間一髪交わしたツァンユー。サウインは逃げて行く。

ツァンユーは安置所へ。
棺桶にはちゃんと遺体があった。
イーワーは罪の意識から遺体に詫びを入れ、屋敷に道士を呼び、除霊する。

その夜。
寝室からイーワーの叫び声。サウインの霊がイーワーを襲っていた。が、駆け寄るツァンユーを見てサウイン霊は逃げる。
ツァンユーは安置所の棺桶を調べに行くと遺体は消えていた。
ツァンユーはナタを研ぎ、抱えながら眠りにつく。

翌日。チャンが手紙を持って現れる。
が、ノイローゼイーワーにサウインは死んだと聞かされるが、窓ガラス越しに現れたサウインを見て、嘘だと笑うもイーワーがそれ幽霊で襲われると騒ぐので、逃げようとする。
が、イーワーのしてるサウインの腕輪を見て「盗んだな!通報する!」と言い出すと、ツァンユーが現れ、チャンを叩き殺す。

その夜。チャンを埋めようと穴を掘るツァンユー。
が、チャンは生きていて逃げようと抵抗する。
も、結局ぶち殺される。

翌日。サウインの法事に来た住職。キッチンにサウインらしき女を見る。
キッチンを調べるとサウインに霊に襲われる。
棒でサウインの右腕を叩き切ったが、右腕だけが襲って来る。首を絞めらる住職。
イーワーの声を目を覚ます住職(夢?)は飛んで逃げる。

その夜。
ノイローゼツァンユーはベッドへ入ろうとすると寝ているのらイーワーではなく、サウインの遺体。
ツァンユーは発狂しながらナタで遺体をみじん切り。
と、サイドからサウイン霊が襲いかかる。
その拍子にツァンユーは2階から転落死。

1人になってしまったノイローゼイーワーは祈祷師を雇いお祓い儀式を始める。
ババアがお経を読み、弟子の美女が木魚のビートに合わせヘア丸出し全裸でセクシーダンスでサウイン霊を降臨。
ババアとセクシーダンサーのバトル。
ババアに打たれて喘いだり、黄色い御札(紙幣)の灰の上でおっぱい擦り、のたうち回って喘いだりと素晴らしい儀式。
そしてその灰(墨)でイーワーが全身にお経(呪文)を書かれる。乳首の上にも書かれる。
これで霊は来ない。もし来てもお経を唱えれば朝には必ず去る。と言いババアは逃げ帰る。

目を閉じ、合掌した状態で朝を待つイーワー。
サウイン霊が現れる。イーワーはお経を必死で唱えるが、呪文が書かれていない両耳を捕まれ、引きちぎられてしまう。

その後、屋敷は廃屋となり、悪霊伝説は瞬く間に広まり、数年後イーワーは行方不明となる。



というお話。
実はオープニングに「双子の絵」が飾ってあったから既にネタバレしてた訳なんだけど、ナレーションで「チャン家に残った子供はサウイン1人だった」と「一人娘ミスリード」を誘う言い回しになってる。

といった感じで強引な「ミスリード誘い」がちょっと質が悪いかな。

物売りに手紙を託すのも「身内」を匂わす感じはあれど、超人的な瞬間移動したり、ちぎれた右腕が動いて道士の首を閉めたりとかちょっと人間業にするには無理があるね。


PS
とりあえずセクシーダンスが心を掴んで離さない。
アトミ

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