dieBananaSuki

邪 ゴースト・オーメンのdieBananaSukiのネタバレレビュー・内容・結末

邪 ゴースト・オーメン(1980年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

TSUTAYAで魔デビルズオーメンと一緒に借りてきて観たのだが変な映画だった。というか終盤で一気におかしくなった。
始めは真面目に怪談をやっていた(伏線とかしっかりしてる)のに終盤になって監督がトチ狂ったとしか思えないニッチなポルノまがいの除霊シーンがあってなんかすごかった。
全裸(無修正なので陰部がモロ見え)の女が全身に呪術的なペイントを施しクネクネと踊ると霊が降りてきて除霊(血を毒霧みたく吹きかけたりシンプルにシバいたり)し始めるとアンアンと喘ぐような声がこだまし始めてそれまでの真面目な調子から一気にボンクラ感満載になってきて、仕上げと言わんばかりにお経を女の身体に書く時のネットリとしたカメラワークでもはや笑うことしかできない。
個人的にはアナーキーな印象を受けた。というのは霊的なものなんぞいやしねえよ、そんなものに怯える奴ってこんなに滑稽なんだぜっていうのが終盤の除霊シーンの馬鹿馬鹿しさの肝なんじゃないかと思うからだ。だけど多分真面目に受け取り過ぎてズレているかもしれない。だってあんな撮り方しているので単に性癖なんだろうなと思うのが普通だから。
終盤の話ばっかりになってしまったが、他にもインパクトがあるシーンが多く、また展開も早い(偽造死の種明かしは若干不親切だけど)ので割と楽しめる作品になっていることは間違いない。