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ウェイキング・ライフの映画好き交流CINEPARAのレビュー・感想・評価

ウェイキング・ライフ(2001年製作の映画)
4.5
【こもけんのレビュー】

2020/04/07 14:09
■好き
・ペインティングで表現されている
・夢を起点とした哲学が
 わかりやすく説明される
・思考が進む

■嫌い
・個人的にはイーサン・ホークと
 ジュリーデルピーは実写で観たい
・夢っぽいクレイジーなBGMが
 もう少し欲しかった

■台詞
・魂の輪廻は、集合的記憶の詩的表現
・夢は続いている間は現実
・夢を知覚する術をコントロールすると
 よりリアルな夢を楽しめる
・映画とは現実の再生
・人生は夢じゃない
・時は幻、歴史は白日夢の連続
・時とは今という一瞬が永遠に続くもの
・コミュニケーションは感覚

■感想
===
夢を見ているという自覚を持つ
===
「夢は続いている間は現実」
という台詞から、
自分が現実だと思い込んでいる世界も
実はマトリックスのような夢の空間ではないのか?
という疑問が出た。

その後の台詞でこんなのがあった。
「夢を知覚する術をコントロールすると
よりリアルな夢を楽しめる」
(まるでインセプション)
確かに目が覚めて夢だと気づいた時、
夢ならもっとこうしてればよかったぁと落胆する。
もし仮に現実を夢だと仮定して夢だと認識できたら、
なんでもできる夢の中で目が覚めるまで
(神から天国への誘いにイエスと言うまでに)に
やりたいことを全部思うがままにやるだろう。
やらずよりやる後悔がよく染みる。
おれが夢だと知る術は、走ってるのに前に進まない。

ただ、現実がうまくいかない理由は、
ロルカが言うように、
「人生は夢じゃない試練の繰り返し」だから。
視覚は本質を見通せるか、
事象に好奇心を持てるか、
心を強く持ち疑いを持てるか
試されている。

パラドックスは嫌いだけど矛盾は好きだ。

===
映画とは現実の再生
===
これはまさにアンドレバザンが言う「自転車泥棒」。
ネオレアリズモ。

===
自分の哲学
===
少しでも気に掛かり、
なんでだろうを繰り返したくなる疑問が、
自分が探求するべき哲学なんだろうなって思った。
今回だと、夢=現実?

色んな哲学を聞いてみて、
なんとなくわかるなあって思えるのは、
それは、輪廻転生による種の継承からなのか。
科学で言う遺伝子がそれなのかなぁ。

最近だとキングダムの龐煖(求道者)が
武神になる理由を知ってなるほどって思った。


p.s.
イーサンとジュリーのシーンは
サンセットでセックスしまくった後だと
勝手に思い込んでる。そうであって欲しい。