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マイケル・ジャクソン THIS IS ITのsのレビュー・感想・評価

4.5
この作品を見たのは今日が初めてではない。
公開された当時映画館で何度も見て、そのままブルーレイを買っていた。久しぶりに思い出して再生。


あまりに素晴らしいコンサート。
ダンスがどうとか歌がどうとかの問題ではない。
マイケルジャクソンという人の集大成、ベストの中のベスト、まさにこれ、それこそTHIS IS ITと言える作品だった。
歌には物語があり、メッセージがある。
マイケル自身が伝えたいことがはっきりしていて、それを皆で形にしていく様を残したドキュメンタリーになっていた。

実現しなかったコンサートだから、観客はスタッフであり、ダンサーであり、シンガー。皆がMJをリスペクトしていて熱狂している。カリスマ性が圧倒的。
みんなMJが大好きだから、共演できることが夢みたいだから、MJの頭にあるものを形にしようと必死になっている様子が感動的。

MJはこのツアーで、「観客の見たいものをやる」って意思、テーマが強かったと思う。
わかりやすく熱狂できる曲のアレンジや演出が印象的だった。特にsmooth criminalは実現してたら叫び倒してたわ。
human natureの美しさが桁違い。「余韻を」と言い続けたMJの頭の中を実現するとこんな美しいものが出来るのかと。

earth songでMJが話していた、「誰かがやるだろうではなく、僕たちがやるんだ。」というメッセージはそのままman in the mirror、「鏡の中の自分から変えよう」という歌詞のメッセージに繋がる。
私がマイケルの1番大好きなところ。2009年と変わらず胸を打たれて自然に涙が出た。なんかもう標語にして貼っておきたい。

エンディングのheal the world、大好きな曲。世界をより良くしていこうという想い、もはや祈り。

KING OF POPであることはもちろん、どこか神格化されたような尊い存在だった。
最高のエンターテイナーだと思う。
中学生ながらにこれをブルーレイで買おうとさっさと決断した私、グッジョブ。
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