YP子

メタリカ:真実の瞬間のYP子のレビュー・感想・評価

メタリカ:真実の瞬間(2004年製作の映画)
4.8
2004年制作。
2001年のアルバム『セイント・アンガー』のレコーディングを開始したころから完成までを追ったドキュメンタリー映画。

メタリカの絶賛暗黒時代が観れる。
メンタルがバッキバキにやられてる頃があったんだね。

そんなにメタリカの事は知らないし、そんなに曲も聴かないけど、バンド名を知らない人はいないくらい有名だよね。
今や人気のバンドT常連。
“メタリカ”っていうジャンルがあるんじゃないか!?ってくらい確立された存在のバンド。

そんなヘビメタバンドに、セラピスト!?え!?って感じで最初観てて、「なんかイメージ崩れるわぁ~」とか思ってたけど最後にはなんだかこんな4人が愛おしくなってくるから不思議!

はぁ!?ヘビメタバンドにセラピスト!?ってご立腹で脱退したデイヴ・ムステイン。
ジェームスはアル中で散々周りに迷惑かけ一回離脱してやっと戻ってきたかと思えば、「16:00以降は働きたくない」発言(笑)で、ラーズとむっちゃ喧嘩。ふざけるな、ってね。
しかも16:00以降働きたくないくせに他の仲間だけでアルバム制作の話をしてたら「俺のいないとこで話をすすめるな」ってキレるジェームス(笑)めちゃくちゃわがまま!!!(笑)そんな態度にさらに怒り心頭のラーズ。
最初ドン引きしてみてたけど(ジェームスを)もうこの図がだんだん面白くなってきた。ラーズ、大変そう。
カークはずっとバンドのいざこざを困り果ててみてた。
こんなぐっちゃぐっちゃの内情を映像化って、なかなかないんじゃない??
おおっぴろげ!!(笑)

もう解散じゃない!?ってくらいもめにもめてる状態。
ラーズのFワードは止まらない(笑)
途中でセラピストに「お前用なし!!!」ってキレて解雇して、自分たちでコミュニケーションとってくようになる。

まぁとにかく観てて悩ましげな映像が続くけど、だんだん立ち直っていく姿が後半では観れる。
そのパワーがすっごいんだよね。「あぁ、これこれ、メタリカのイメージ!」って感じでどんどんパワフルに戻ってく。

で、最後にはかっこいい!!!!!!
ってなる。メタリカが好きになりました。すっごい人間らしいバンド。

だけど、ラーズはこのドキュメンタリー後悔してるらしいよ。
レコーディング風景だけのはずが、あまりに赤裸々すぎたって。
「ノエル・ギャラガーに会うたびに、映画の一節を引用される。独り歩きしているんだ」
「たくさんのミュージシャンがこういう時期を経験しているのはわかってる。でも、必ずしも彼らはそれを映画にして世間と分かち合おうとするほどバカじゃない」
だって。ノエル(笑)うける。さすが。

セラピストいれて四苦八苦しながら頑張るメタリカなんて見たくない!!って人もいるだろうね。
そもそも、バンドの内情を知りたくないタイプの人には向かない映画かもしれないけどそうじゃない人にはすっごいおすすめの映画!
メタリカが好きになるし、応援したくなる。


ラーズがノエルにおちょくられてる映像が観たいな(笑)
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