慣れ親しんでいる自分の住む街が次第に変貌していく、日常が非日常へと切り替わっていく不気味さ。
この現象の原因は一体何なのか？
といったミステリーとホラー映画を思わせる雰囲気の中で『うる星やつら』のエネルギッシュで豪快なキャラクター達が暴れまくるというギャップが上手くハマったからこそ、本作は傑作として歴史に残したのではないかと思う。
押井監督のコントロールと西村純二氏の演出力の融合の結果だ。
知らないうちに自分(=キャラクター)自身の設定が上書きされている、というメタ的な恐ろしさにまで踏み込んでいる反則技的なところも、注目すべき部分じゃなかろうか。
