ShingoInoue

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーのShingoInoueのレビュー・感想・評価

4.8
今では「世界の」
に成った
押井守監督の作品
中学生時代に
全編台詞を覚える程聞き込んだ
作品当時
ビデオソフトは1万円越え
レンタルビデオは1000円貸し出し
な時代である
ビデオデッキは25万と言う時代に
親の新しいモノ好きで
VHSのデッキがあり
録画したビデオが
擦り切れる程見

毎日ドラマ編カセットも
睡眠学習の様に聞きながら寝た

今も押井守作品は
世界的に評価が高いが
オレ的には
このビューティフルドリーマーが
最高傑作だと思っている

夢と現実の境目って?

胡蝶の夢と言う本がある

ある人が蝶の様に舞う夢をみるが
覚めて思う・・・。

実はこれは蝶が見ている夢なんじゃ無いか?と

当時中学生だった自分には
衝撃的な考えだった

いつも、コメディタッチで
よく解ら無いドタバタ劇が

唐突に考え方を揺るがす様な

哲学的なメッセージである

楽しい事も悲しい事も
苦しい事も全て

実は誰かが見ている夢なんじゃ
ないか?

中学生のオレには
ソラ恐くなるメッセージ

無邪気を演じるのは
今は無き名優・藤岡琢也
関西弁を喋りどこか
拍子抜けするキャラクターだ

しかし、語る言葉は
どこか、的を得て怖ささえ感じる

正体が判明してからの
転回はジェットコースターの様だ

途中で出てくる
面堂が乗るハリアーのシーンは
当時アクションシーンに定評が
高かった板野一郎が
そのシーケンスを手掛けている

その当時とは思え無い
クオリティの高さ
CG上等の御時世の
今見てもぱねぇ迫力である

以前紹介した
パトレイバーの実写版
第3話に警視総監が訓辞する
シーンがあるが
台詞が校長の訓辞と
ほぼ同一である。

そういう裏情報も含め
オレ的にオススメの作品である。
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