リリィ

ローズマリーの赤ちゃんのリリィのレビュー・感想・評価

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)
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最高だった…ストーリーも画面も気味悪さも全部好き…ミアファロー可愛すぎてマタニティドレスも含めて彼女の着てたお洋服全部欲しい…けどあれは彼女が着てるから可愛いんだよな…

だけどそんな可愛いローズマリーがひどく痩せこけて原因不明の体調不良に悩まされる作品中盤、本当に酷い顔で、メイクもあるんだろうが凄いなと素直に思った。あれを撮る為に彼女はどれほど体重を落としたんだろう…俳優魂だ

ローズマリーがずっとお腹の子を慈しみ守ろうとする献身的な母親として強い女性として描かれており、その他全てが不穏だけれど彼女のその母性を芯にして観ていられたな、と思う。
そのローズマリーの母性すら錯乱であった可能性が捨てきれないのがまた、上手く作られているなと感じるポイント。
集会所的なところに包丁を握り締めて乗り込むラストはずーっと狂っててよかった。人の話を聞かない恐ろしい信念と理解できない確信を持った奴らはまーじで怖い。
あとはやっぱりローズマリーの悪夢、あの映像表現はめちゃくちゃオシャレだったし本当にとりとめのない悪夢を再現しましたという感じでよかった。

理由のない親切は恐ろしいと思ったけれど、でもそう思ってしまう社会はちょっと寂しいなとも思う。
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