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NAGISA なぎさのTedのレビュー・感想・評価

NAGISA なぎさ(2000年製作の映画)
4.3
やっと見れました!!!
ずっと見たくてなかなか見れずにいた今作。シネマヴェーラ渋谷で柄本佑セレクションでやってるのを知りこれは行くしかないと思い、元々観る予定だったヒメアノ〜ルからこっちに乗り換え。
ロマンポルノの王様と言われた小沼勝監督が、少女のひと夏の青春映画を撮るってどういうことや!?と最初はただの興味本位でしたが、、、。

【あらすじ】
1960年代。舞台は江の島。なぎさは、居酒屋を営む母とふたりで暮らす12歳の女の子。漁師の父を4年前に亡くしているが青春まっただ中で元気満開。その年の夏休みは生涯忘れられない夏休みになる。
(Wikipedia引用)

もうこのあらすじ見ただけで既にめちゃくちゃ面白そう。夏休み、江ノ島、青春。こんなワード並べられたらもうたまんない。

そろそろ本題に入ると、この作品なんといっても主人公のなぎさがめちゃくちゃ良い。なまいきシャルロットのシャルロット・ゲンズブール。お引越しの田畑智子のような思春期の少女時代の繊細な感情表現がめちゃくちゃ上手い。
特に走り方がいい。フォームなんか気にせず、前のめりでバタバタ走るthe小学6年生の走り方。前半走るシーンがとても多くて、なぎさの天真爛漫な性格が分かりやすい。
後半になると、ひと夏で色んなことを経験して少しだけ大人になったなぎさの変化がちょっとずつ分かる。大人たちとの浜辺でのBBQ。不良に憧れてかけたパーマ。そして初めてのキス。
ラストは海の家のバイト代で買ったレコードプレイヤーでレコードを聴きながら1人部屋にいるなぎさが何を思うのか、、。

最後はけっこう泣いてる人もいて、普通に感動できる傑作だと思う。
おまけに、思いもよらぬ人が劇場で観てたので、本当に観れて良かった。
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