スティーブ・マックイーンがアウトローっぽい雰囲気でサンフランシスコの刑事役、ブリットを演じます。
モータースポーツが好きな彼は、本作でサンフランシスコ市内の有名な坂を利用したカーアクションを魅せてくれます。
『ザ・ロック』でのカーアクションも同じで、このカーアクションは以降の映画に影響を与えたと思います。
オープニング・クレジットはヒッチコック作品を彷彿させるように凝っていて、随所に流れるジャズの使い方が時代を感じさせます。
恋人役でジャクリーン・ビセットが登場しますが、今見てもとても美しいです。もう少し出番があっても良かったのかなと思いました。
話しとしては地味めで特に面白いと言う程では無いですが、上院議員のチャルマース(ロバート・ヴォーン)を裏を暴く展開がミステリチックで引き込まれます。
全体的にはひとつひとつのシークエンスが長めで、同僚が撃たれ手術を行うシーンや病院内でのシーン、カーアクションやラストの追走劇と静と動をより効果的に表現しているのではと思いました。
犯人な機内に銃を持込んでいるところや滑走路で上手く逃げたのに撃つから位置がバレてしまうなど、ご都合主義な面もありますが、先述したカーアクションの他、ラストの空港内から滑走路でのシークエンスも『ブレードランナー』『ヒート』が影響を受けたような演出で、秀作であると言えます。
視聴環境:字幕、ノーカット
パンフ:未保有