少し前の日本映画特有の独特の雰囲気が流れる映画で、わたしはそれがあまり得意ではないので映画全体の雰囲気としては刺さらなかったけど、ジョゼの雰囲気や、淡々と紡がれる話し方もワードセンスもすごく魅力的だった。
日常を淡々と描く系かと思い見たら、そうではなく。主とするテーマは明確には見えないものの、端端に感じられる身障者への偏見と生き辛さ。
2人の愛がメインで描かれてはいるが、抗いようのない2人のギャップは絶対的で。
恒夫にとっては沢山の愛の1つだとしても、ジョゼにとっては深海の暗闇から別の世界へと引き上げられた、人生がそこから全くの別物になってしまうきっかけで、彼がいなくなってしまってはもう今までと同じになんて戻ることができない。
その圧倒的な差に対する抗いようのない無力感。
ただ、登場人物誰一人として共感ができなかったな。
方言の不自然さも多々あったので大阪舞台ではなく、場所は明言しないどこか、くらいの温度感がよかった。
あとびっくりするほどキスシーンあったりおっぱい出てたりで、雰囲気を狙った感が微妙だったな…