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ジョゼと虎と魚たちのkyotaのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
4.0
DVDで鑑賞。原作が1984年出版なのですが、劇中で恒夫が携帯で話していたりして、時代性はあまり細かく設定しなかったのかも。幸治のキレまくりキャラが過剰過ぎて意味不明だったり、このシーン必要?この台詞必要??と、蛇足、冗長に思える箇所もあるのですが、それらは時が止まってしまったようなジョゼが生きる閉鎖的な世界を演出する素材なのかなと想像しました。その世界を断絶しているバリアーを恒夫が前向きに越えていく過程の描き方が秀逸です。 ラスト10分、クライマックスの展開とエンディングも感動しました。妻夫木聡、池脇千鶴は、本当に絶妙なキャスティング。この2人以外だったら、果たしてここまで素晴らしい作品になったかな?
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