Ryan

フリーダのRyanのレビュー・感想・評価

フリーダ(2002年製作の映画)
3.0
辛辣で優しく鉄のように硬い


ストーリー
4人姉妹の3女として生まれたフリーダ・カーロは奔放な少女時代を過ごす。だが18歳のとき、高校生の彼女はバスに乗っていて路面電車との衝突事故に巻き込まれ、大怪我を負ってしまう。一命は取り留めたものの、重い障害と強い痛みが彼女を苦しめる。


主演 サルマ・ハエック
監督 ジュリー・テイモア


メキシコの画家フリーダ・カーロの人生を描く伝記映画。

退屈であった。
伝記映画としてはあまり"努力"の面が見られず、割と"運"の要素が大きい。
それならまだしも、フリーダと夫の関係に重きを置きながら時間経過を促すわけだが、正直「所詮夫婦の揉め事か」とフリーダ当人の物語が薄かったと感じた。
夫婦としての物語としては破天荒すぎて驚きの連続ではあった。

所々に出てくるフリーダカーロが描いた"絵の中の生き物たち"が出てくるシーンはお気に入り。
最初は「なんだこれ?」だったが、終盤になるに連れて人と違うという意味が見えてきた。

全体的に何かが物足りない。
それとも何かが多すぎるのか?
「愛」が充満し「希望」に満ちた作品ではあったが、苦悩と葛藤が伝わりづらい。
フリーダが1番目立つ大事なシーンの急にクサくなる演出も良くない。そこが大切なのに寒いアクション映画のような演出だ。
自信があり運の要素も強い人物を応援する気持ちにはならなかった。
Ryan

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