しゅわっち

ハッスル&フロウのしゅわっちのレビュー・感想・評価

ハッスル&フロウ(2005年製作の映画)
4.3
3人の女を囲い売春をさせたり、ドラッグの売買で生計を立てるDジェイが若い頃の夢だったラッパーを目指す話。

まず最初に、Dジェイが囲ってる女性側の立場に回って観ちゃった為に、このDジェイのクソっぷりに嫌気が差した。
「おまえたちは俺が拾ってやらなければ生きてはいけなかった」くらいな感じで売春を強要し、彼女たちを(自分の)投資家と呼ぶ。
本来はこのDジェイがラッパーを目指す話なのに、映画中盤までは彼女たちがこのDジェイの夢に乗っかって、自分たちの生きる目的・意味を見つける。そんな話として観ていた。
そんなだから、レコーディングの時に何か足りないってことでシャグがコーラスを歌うことになり、訳も分からず歌わされたシャグだったけど、リズムトラックに乗った自分の歌声を聴いた時のシャグの表情にやられた。1番好きなシーンでもある。
あとノラがレコーディングの度に楽しそうに扇風機を止めるシーンも。

クライマックスのトイレでのあのシーン。「あぁ、ダメだ。これ、観終わった後、すーーーんってなるやつだ•••」って覚悟したけど予想の斜め上を行く締め方で、あの素晴らしいラストシーンで自分のこの映画に対する評価は跳ね上がった。

誰だって、生きる為に何かをするんじゃなく、何かしたいことの為に生きる、そんな人生にしたいよね。

2015/04/12 DVD
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