Kinta

ヒューマンネイチュアのKintaのレビュー・感想・評価

ヒューマンネイチュア(2001年製作の映画)
3.8
コメディともドラマとも言い切れない。なんとも深い1本。

人間と動物を必死に想像するも、自分が所詮人間であることをふと意識するとわけわからなくなる。わけわからない感じが悪くない。

人間/理性と自然/本能の対比が、、、なんて単純な構図と見せかけ、結局人間の中に理性と本能が入り混じってワケワカメの混沌ちゃんが生まれる、、、という人間に向けた目一杯の皮肉こそ、この映画がなぜか心に残る理由(のはずだ)。

なんちゃらカウフマンの脚本は以前『脳内ニューヨーク』で人の意識とか思考を考えた時にパニックに陥ってしまい敬遠していた。今回も若干同じニオイを感じたが、何より『普通に映画として面白い』ことで最後まで夢中に走りきれた。

それにしても他にはない想像力に満ちた作品だと感じました。
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