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三池 終わらない炭鉱(やま)の物語のfilmtravelerのレビュー・感想・評価

3.8
熊谷博子

明治維新後、官営による囚人労働

1883年 三池集治監 開庁
     囚人労働本格化
1889年 三井に払い下げ
     団琢磨 近代化合理化
1930年 囚人廃止
1942年〜強制労働
1960年 大量解雇方針発表
     三池争議
1963年 炭塵爆発事故
1967年 CO法
1976年 開発再開
1984年 有明鉱坑内火災事故
1997年 閉山
2015年 世界遺産

囚人労働と強制労働の歴史。
三井三池争議と事故の歴史。

危険仕事のため給料はよかった。
囚人の中には刑が明けても居残る者もあった。
当時の安保闘争と同調した。
組合分裂を画策する動き。
第二組合の発足。
事故の災害補償をめぐる闘争。

負の遺産と言われども、人の営みの中に存在する美しい物語と捉えるか、近代日本を支えた巨大産業の陰で苦しんできた人々の物語と捉えるか。