犯人です

ヒルコ 妖怪ハンターの犯人ですのレビュー・感想・評価

ヒルコ 妖怪ハンター(1991年製作の映画)
3.7
【概要】
諸星大二郎の「妖怪ハンター」のエピソード「海竜祭の夜」を原作にアレンジし映画化した、『鉄男』の塚本晋也監督の初メジャー作品。(Yahoo映画参照)

【あらすじ】
東京から「重大な発見をした」という手紙を受け取り、やってきた考古学者・稗田。だが手紙の主である中学教師・八部と女生徒・月島令子は行方不明になっていた。八部の息子・まさおと一緒に二人を探す稗田だが、校内で謎の生物に襲われる……。(Yahoo映画参照)

『良い点』
・味のある特殊造形
・ハイテンポの展開

『悪い点』
・説明不足感が否めない
・コミカルなシーン
・所々変なCGがある

《感想》
2021年に公開30周年を記念しててレストア&リマスター化されている今作品🎬
今回は1991年版を視聴しました‼︎
存在自体は知ってはいたのですが、元ネタが少年ジャンプの漫画なのでコミカル過ぎた自分には合わないかなと思っており避けていました…
ですが、特殊メイク・造形が中々グロテスクで興味深い映画だとの噂を聞いたので試しに見てみることにしました👍👍

——— 🔹妖怪と特殊造形🔹 ———
今作は当時の特殊造形を駆使したホラー映画となっており劇中に出てくる謎の生物はどこか『遊星からの物体X』を連想させる見た目‼︎
最初はインパクトあって怖いのですが途中から気持ち悪さの方が勝ってしまいました😂😂
ゴキブリのような羽付きの虫を連想される動きと見た目、しかもそれに顔が付いている…
前半は血がドバドバでホラー寄りでしたが中盤以降はそのビジュアルのせいでモンスターパニック映画と化していました(笑)
今作の妖怪の特殊造形自体はチープさは残るものの嫌いになれない‼︎
体は特殊造形、顔が生身の人間のアンバランス加減がとても不気味でした。
チープさが逆に味を出しているし、新鮮で面白かったです👍👍
妖怪はポップな気持ち悪さでしたが、まさおの背中は個人的に嫌な気持ち悪さでした…
すごい個人的だ申し訳ないのですが集合体恐怖症の人ってこんな気持ちなんかな思う類の気持ち悪さ…😭😭
どうやら体に人面瘡がある描写は受け付けない体質のようです…
CGに関してもYouTuberが編集したのかな?と思うくらい微妙でした…
変なおじさんの過去回想シーンは正直笑ってしまった😂

——— 🔹映画として🔹 ———
今作は90分という短い尺の為、序盤から早いテンポでストーリーが進んでいきます。
ハイテンポでとても見やすいのですが、妖怪になった経緯や古事記の概要、それぞれのキャラの深掘りがあまりできておらず説明不足感が否めませんでした…
また、コミカルなシーンも多く映画のジャンルが定まっていない為全体的にはごちゃごちゃしている印象。
個人的にはコミカルなシーンはいらなかったかな?と思ってしまいました。
そんな荒削りでハイテンポな映画であるからこそコミカル路線でハイテンションな演出にしたのかも知れませんが…(予算などの裏の事情があったのかも?)
演者に関してもユーモアの聞いたコミカルな演技が自分はダメでした🙅‍♀️🙅
なんか、わざとらしいというか昭和の匂いがしてしまった…
それ以外のシーンの演技は素晴らしく熱量も感じられてとても良かっと思います👍👍

——— 🔸最後に🔸 ———
すごい荒削りな映画にも関わらずどこか嫌いになれない映画でした‼︎
『妖怪ハンター』原作映画としてもう一作『奇談』があるらしいのですが今度はそっちも見てみようと思います。
今作は特撮映画と言えるのか分かりませんが、登場する特殊造形にとても魅力があり特撮ファンが多い理由が分かったかも知れません(笑)