1999年に起きたコロンバイン高校銃乱射事件をもとに、ある高校の日常と衝撃的な事件をガス・ヴァン・サント監督が映像化した作品。
またしても、恐ろしい銃社会の現実を見せつけられた。
乱射事件を扱った作品が多くある中、これは一番描き方がドライだったかもしれない。
人物像や原因やストーリー性を重視せず、ただ起きたことを複数の人物の視点で見せる。だから、助かった生徒と助からなかった生徒に、行いのいい悪いの違いなんかないし、事件の終焉も描かれない。
一方で、映像のインパクトという意味では、後のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「静かなる叫び」の方が強烈だったかな。
いずれにしても、これだけの事件や映像を見ても、修正第2条を叫んで銃規制に反対する大人たちには呆れるばかり。