くりかえし見ることで味わいが深くなる映画。
やればやるほど良さが分かってハマっていくゲームを表す言葉「スルメゲー」にあやかれば、スルメ映画。
1回目の鑑賞。
ただ登場人物たちの動きを追従するだけの夢うつつなカメラワークが芸術的で好き。
しかし一度悲劇が開幕してからの衝撃は強く、楔で心臓を強く穿たれるような息が詰まるショックを何度も何度も感じた。ラストの余韻も深い。
2回目の鑑賞。
ボーナスコンテンツの監督インタビューを聞いたうえでトライ。
1回目では物語と登場人物を追うのにいっぱいいっぱいだったのも余裕ができて細かなところにも目が行くようになる。
前半の固定カメラで校庭を映す場面ではアメフトやってる生徒たちが一人の男の子を突き飛ばすシーンでドキッとした。
アメフトのルールなのでいじめではないものの、暴力に近いものを見てしまった気がする。
しかしそんな危ういシーンも普通にスルーされる。自分たちが過ごす日常のなかで問題が起きていても見過ごしやすいという意味なのか。
3回目
ネット上の考察など見たうえでトライ。
より深みが増して、私の中で名作映画に変貌。
くりかえし見たいのでレンタルで留めずDVD買いたいと思いました。