滅多に映画で泣かないと自負する私が泣いた。しかも3回。そりゃー「これを観なきゃ日本の夏は始まらない！！」なんて銘打たれる訳ですわ。
大田舎のお屋敷に集った大家族が、世界を滅ぼしかねないAIという超次元的存在に挑むという構図。世界を掌握するのは人智を超えた人工知能か？いいや家族の絆だ！！！という夏の酷暑にも負けないぐらいの激アツなテーマに心打たれる。舞台は電脳世界と蝉の声が鳴り響くお屋敷のみという「夏といえば大冒険！！」的なお決まりのテーマと相反するものだが、そこに内包されたあまりにも力強すぎるストーリーは、まさしく日本の夏を制していると言える（そこにアクションやボーイミーツガール的な展開も混ぜ込んでると来るもんだから取っ付きやすさも抜群である）。
そんで御涙頂戴ポイントもこれまた家族愛に溢れるもので………我そういうのに弱いんじゃあ。今思えば真の主人公はあのばーちゃんだったのかもしれない。カッコよすぎるそして優しすぎる。
金ローとかでも観たことがなく今回の特別上映が初見だったが、こりゃー傑作だ間違いない。先週の『時かけ』も観たかった………私の夏はこの2本で始めたかった、いや始まるべきだったのに。
