ロボトミー

サマーウォーズのロボトミーのレビュー・感想・評価

サマーウォーズ(2009年製作の映画)
4.2
ずーっとずっと「きっと眩しすぎる映画だ」と思い込んで借りれなかった作品。公開当時も周りで話題になっていたけどもなんだか素直になれなくて結局観れてなかった映画。以前レビューにも書いた「おおかみこどもの雨と雪」がよかったのでこっちも観てることに。

核家族化が進み、血の繋がりを意識しなくなった現代だからこそ、陣内家の結託がとても新鮮に写ります。問題に対処するために結託するわけですが、結局その原因も元々は肉親絡み。血縁関係だからこそのジレンマ、親戚間でのトラブルなどなど、実際に起こる悲劇も多々あるのだけども、そういうものも含めて結局「血の繋がり」で結ばれたものなのですなぁ。

俳優・声優である大塚明夫さんが父親の周夫さんから俳優として大切なものをもらったというくだりがありまして、それは「血」なんだそうで。なかなかこれは簡単にはいえないですよ。重い。そんな話をこの映画を観てふと思い出しました。

他に印象的だったのは数学から始まるSEの意地というかかっこよさというか。仕事上、プログラマーさんに解決を委ねることも多々あるんですが普段大人しい人が問題解決に取り組んでサラッと解決する。そのかっこよさは文系人間からみると相当の上位にランクインしてしまうのです。

田舎と電脳世界。一見交わることのない線。
ジャケットみただけではどんな内容かさっぱり見立てがつかないところ。

サマーウォーズよろし!
ロボトミー

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