とかげ

グラン・ブルー/オリジナル・バージョンのとかげのレビュー・感想・評価

4.6
人間世界の枠外、何によっても名付けられることのない、全ての深みが混ざり合う場所。それは海深だったり、雪山だったり、森深だったりするのだと思う。そういう意味で、エッセンシャルキリングやinto the wildはこの映画と通じている映画だと思う。人間の鼓動からはみ出た先へどうしようもなく惹かれてしまう生物としての根源的な願望。例にだした映画も含めいずれもその役柄は男性だけれど、その願望は性別とは関係ないのだと思う。出来るなら共感してしまわずに人間としてうまく生きて行きたいけれど、どうしたって惹かれてしまう。その願望を人間として生きる活力にできる日が来ることを願って、生き物として生きていきたい。