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インテリアのGONのレビュー・感想・評価

インテリア(1978年製作の映画)
4.6
初のウディ・アレン鑑賞です!
何コレめっちゃくちゃ良い…
期待して無かっただけにその反動で余計に感動が…

TSUTAYAでレンタルした後Filmarksで皆さんの感想見てみると「アレンっぽさが無い」とかあんまり評価が高くなかったりだとかアレンデビューを飾る作品としては失敗したか…?と不安になりながら鑑賞したんです。そしたらガッツリ僕の好みにハマっちゃったワケですよ!

初めの1時間は音楽も一切使わず、言葉だけで静かにストーリーを展開していくという斬新な手法。なんの盛り上がる箇所も無いのに凄く見応えがありました。
そして残りの30分からは言葉によるストーリー展開がグッと減り、”暗闇”、”表情”、”喘ぎ声”、”波の音”、この4つでストーリーを展開していくことになります。前半では分からなかったアレンの演出の上手さが際立っていて、家族が崩壊する過程をめちゃくちゃ重く、繊細に描けていて思わず「ほえ〜」って唸っちゃいました笑
前半と後半の表現の切り替え方が超大胆なのも僕がこの作品に惹き込まれた要因なのかも?


アレン作品といえばダイアン・キートン、というイメージが強いのですが、この作品のダイアンは主人公っぽいけど主人公ではない?僕はこの作品の主人公はメアリー・ベス・ハート演じるジョーイだと思うんです。
ダイアン演じるレナータより人間臭くて、ずっと魅力的。僕はああいうキャラにやたらと感情移入しやすい傾向にあって、すぐ好きになっちゃうんですよ…

とりあえずこの作品でウディ・アレンが天才だということはハッキリわかったので、アニーホール、カイロの紫のバラ、マンハッタンとじゃんじゃん見ていこうと思います!
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