かずき

ワルキューレのかずきのレビュー・感想・評価

ワルキューレ(2008年製作の映画)
3.5
2017.2.12 録画にて鑑賞。

ヒトラー暗殺計画を映画化した作品。実話を基にしているため、作戦の失敗は明らかなまま、物語は進んでゆく。
ヒトラーという男の恐ろしさ、ナチスを倒そうとする反逆者たちの強い意志、軍人や政治家の保身、さまざまな人々の思惑が絡み合い、複雑な人間模様を描く。中盤の緊張感は観ている側にも重苦しいひりつきを与え、終盤の切なさをより大きなものとする。
前編を通してシュタウフェンブルグの悲壮な覚悟と強い意志を感じさせられるが、中でも失った右手を掲げヒトラーの名を叫ぶシーンと、残った左手でワルサーの遊底を机でスライドさせるシーンが印象的。
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