ぐー選手

ランボー/怒りの脱出のぐー選手のレビュー・感想・評価

ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)
3.2
ランボーラストブラッドを観たので旧作も見直そうプロジェクト第二弾!

二作目、怒りの脱出を見ました。
ヴェトナム帰還兵のファンからぜひ捕虜にスポットを当てた作品を作ってほしいとスタローンに手紙があったそうで、作られた作品。

前作がヒットしたおかげで、予算がたんまりあったんだろうとうかがえるほどの爆破、爆破、爆破のゴリゴリのアクション映画。

一昨目が戦場におけるPTSDや帰還兵、退役軍人に対する社会の冷たさなどアクション映画でありながらもメッセージ性の強い作品でしたが、今回はそれらを多少引き継ぎながらも大味アクション映画に振り切ってしまっている。

またこれ以降の作品に見られる敵を悪くし過ぎるテイストがこの作品から始まったような気がする。
はたからすりゃ、いやアメリカもベトナムに対し、相当酷いことしてるからね…。って思う。
それにそもそもベトナム戦争も冷戦における代理戦争に過ぎない。
ベトナムは被害者だろうよ。
アメリカ万歳の精神は頂けない。
まぁ、当時はこういうのがウケると思ったのかもしれない。
脚本に参加していたジェームズ・キャメロンは『スタローンや監督は強いアメリカを体現したかったんだろう』と述べている。
まさに冷戦の最中にアメリカを象徴する映画をつくりあげたと言える作品だ。
ぐー選手

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