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あおげば尊しのyamageのレビュー・感想・評価

あおげば尊し(2005年製作の映画)
5.0
「トニー滝谷」があまりにスバラしかったので、 続けて市川監督を鑑賞。 困った。「イイ」とか「ワルイ」とか「オモシロイ」とか「ツマラナイ」とかじゃ表せない。 評価することが申し訳ない。言葉が捜せない。「まいっちんぐ」です。もう言わずもながだが、役者の皆さんの自然さ。大袈裟になりがちなチェロを中心とした音楽も自然に溶け込み。カメラは揺れる思いを反映してか“わずかに”揺れ続け。煙突、空、木々、日溜り、公園、校庭、買い物客、それぞれの情景が生命を感じさせる。そして、これは想像をしなかった自分にビックリなのだが、ラストシーンに仰天!個人的には3年前に頑固な父を亡くしており、また妻の父はまもなく70だがまだ元気で頑固な大学教授を続けている。そんな思いがオーバーラップすることもあり、涙が溢れて大変でした。「ホントウの答えは語る事じゃない、学校教育でもない、生き方にある」そんなことを教えられた気分です。すばらしいです。
(2008年4月3日記録)
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