TaroYamada

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのTaroYamadaのレビュー・感想・評価

3.5
ロビン・ウイリアムズの思い出に浸りたい気持ちもあって、今更ながらにiTunesで鑑賞
やはり評判通りに素晴らしい作品

本作で脚本家デビューのマット・デイモン&ベン・アフレックのコンビによる脚本も、描写や説明が過不足無くギリギリ具合なのが良い、例えるなら塩加減が絶妙な旨い料理の如く

監督はガス・ヴァン・サント
本編中にシークエンスの繋ぎで現れる、ガス・ヴァン・サントらしい乾いたタッチのカット、街景だったり空だったり、それらがとても美しい

ロビン・ウイリアムズ、もう二度新たな作品で見られなくなってしまった
自身も心病むカウンセラーとしてマット・デイモン扮する主人公と対峙する様子は今となってはより真に迫る物に感じてならない
それでも台詞を話す姿、お得意のアドリブが炸裂し、OKカットに残っているのを見ていると、本人も楽しみ、マット・デイモンも必死に笑いを堪えている様子が映されており、どんな作品でもロビン・ウイリアムズらしさは失わないのだなと感心

ラスト30分位の流れ、終わり方もあっさりしてるが、余韻を残すと言うか、観客に主人公の今後の人生の姿の想像を委ねている様に思えた

印象に残ったシーンは、カウンセラーが主人公を外に連れ出し、公園のベンチで語りかけるシーン、解体作業現場で仕事後に主人公に親友役のベン・アフレックが語りかけるシーン(この2人は幼馴染で本当の親友同士でもある)の2つは忘れられない

主人公程自らの心を閉ざしていなくとも、生きる事に不器用だったり、人付き合いが苦手だったりする人には見て貰いたい作品、何か引っかかる物があると思う