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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのkonpanのレビュー・感想・評価

4.7
【孤独とトラウマに苛まれる数学の天才が心と才能を解き放つまでの物語】
天才的な数学の才能を持つスラム街出身のウィルを演じるマット・デイモンがこれでもかというほどハマり役。傷つきたくないがために、恋人を傷つけたり、本音とは違う行動をとったり、もどかしい。素直になれない自分が足かせとなって、天才を押し殺す。徐々に氷が溶けて、素直になり、自分の才能にも前向きな気持ちで向き合えるようになるところが本当に気持ち良い。

人間、与えられた環境によってひねくれることがあったとしても、周りの力も借りながら素直になることが一番なんだと感じずにはいられない。

天才の相手をする心理学者もまた孤独であり、天才を解き放ちながら、自分も孤独から解放されていく。ロビン・ウィリアムズの目が優しくこちらもハマり役。

マット・デイモンの友達役のベン・アフレックも悪友って感じが素敵。でも足を引っ張るんじゃなく、背中を押してあげるところが人として良い。

大学生の時に初めて観て、DVDも買った映画だった。名作。
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