ちがぷー

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのちがぷーのレビュー・感想・評価

3.6
20.06.19 U-NEXT


何だろう、何かしっくり来ない。
セリフが全くすんなり頭に入ってこず面白みを感じられなかった。
稀にある何でこんなに評価高いんだろう作品にまた出会った。
アカデミー脚本賞受賞も、20代のマット・デイモンとベン・アフレックにしては、良い脚本という下駄を履かせたということかと勘繰ってしまう。


とは言え全体のまとまり感やほっこり具合はとても良い。
何しろマット・デイモンが美少年でそれだけで眼福である。


気になった点として、ウィルのセラピーを担当した心理医学者は立て続けに匙を投げ、最後の頼みの綱としてショーンが診ることになるのだが、ここは巧みな心理学的話術でウィルを説き伏せるのか!?と思いきや、まさかのキレて腕力で抑え込むというウィルには最悪の手を使う。
なんだこれ、諦めてきたその他の学者と同じじゃないかとその場では思ったが、これはショーンはウィルを導く存在と言うよりかは、二人とも今は落ちているが共に再起するという物語なんだと、鑑賞後振り返ると気付いた。
そう捉えると二人はなんて良いパートナーなのか。
ウィルは弱さをさらけ出し互いにそれを認め合う関係なら非行も働かず対等に接するということを表している。


それにしてもロビン・ウィリアムズは良い役者である。
味わい深いとはこのことか。
あとブラッドリー・クーパーに似ているな。


これはヘイトになっちゃうかもしれないが、ヒロインもう少し美人であってくれと切に思うた。
ウィルが惹かれるであろうほどの説得力を持つには弱い程度の美しさしかなくない?
綺麗なんだろうけど…綺麗なんだろうけども…!!