マツモトタクシー

その壁を砕けのマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

その壁を砕け(1959年製作の映画)
4.0
フォロワーさんのレビューから気になりレンタル💿
事件物ということ以外の情報無しで鑑賞



中平康  監督
新藤兼人 脚本
伊福部昭 音楽



自動車修理工の渡辺三郎(小高雄二)は道田とし江(芦川いずみ)と恋仲になり2人で夫婦生活をする資金を得る為に東京、新潟で3年間離れ離れで働いていた

資金を貯めた三郎はワゴン車を購入
新潟で看護婦をしているとし江を迎えに東京から新潟に車で向かうのだった
とし江は看護婦を退職、駅前で三郎と待ち合わせるのだった

深夜、新潟に近付き待ち合わせの午前10時までには充分間に合う
峠を越えた山村の酒屋と郵便局前で1人の男を乗せる
駅前まで乗せて欲しいと言われて快く引き受ける
彼は駅の手前の橋の袂で降りていった
駅には沢山の警察官いて三郎は緊急逮捕される

何が何やら分からない三郎は怒り心頭で誤解が有ると訴えるが聞いてもらえない
男を乗せた場所では殺人事件が起こっており三郎の面通しが行われた
被害にあったが一命を取り留めた祖母は三郎を犯人だと断定する

その為に三郎は殺人犯として勾留されてしまうのだった。。






以下ネタバレ


警察官の森山(長門裕之)を狂言回しに殺人犯として逮捕された三郎が冤罪に捲き込まれる法廷サスペンス

古い時代の作品なので今とは色々とかなり違う
犯行現場で直ぐに容疑者と被害者が面通ししたり、現場で事件を再現する時にも警察、弁護士、容疑者、被害者一緒に立ち会ったり。。


普通に考えると三郎に動機が無いと直ぐに分かると思うが。。
祖母の証言に振り回される。。

最後に事件の起こった郵便局の家族だった亡き長男の嫁の告白
嫁いで半年で長男が亡くなったことで子供もいない為に次男夫婦からは厄介者扱いを受けていた。。
当時の社会情勢も垣間見得て興味深い

しかし男を乗せてなかったら誤認逮捕のまま殺人犯にしたて挙げられたままだと思うと怖い😰😰😰

この時代、事件の起こった場所や新潟駅、長岡駅は割りとのどかだけど東京はこの頃でも凄い都会で人が多いのに驚く
😮

芦川いずみさんは凛として素敵だった💕
ラストのクラクションを鳴らして立ち去るのは良😀

中々引き込まれた事件物
隠れた良作☺️