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ファクトリー・ガールのhのレビュー・感想・評価

ファクトリー・ガール(2006年製作の映画)
3.5
抜群の美貌で60年代を風靡したイーディー・セドウィックの伝記映画。その美貌でアンディ・ウォーホルを虜にし、のちにボブ・ディランの恋人にもなった。
イーディーに見つめられると守ってあげなくちゃという気持ちにさせられるとみんなが口を揃えて言っていたエンドロールが印象的。華々しくデビューした彼女がドラッグ中毒になり崩壊していく姿は痛々しかった。誰もが助けようとしたけれど誰にも止められず、更生施設に入院して退院したもののドラッグで28歳の若さでこの世を去ってしまったという。もともと良家のお嬢様だった彼女だけど家庭環境はとても複雑で決して幸せなものではなかった。だから、そこから解放して新しい人生を歩みたいという思いが周りに流されて堕ちていってしまった原因の一つなのではないかなと思う。でも、どんなに落ちぶれても彼女の目は純粋で儚げで、そういうあやうい魅力が人々の心を捉えたのだと感じる。
それと、アンディ・ウォーホルの美しいものへのある種の執着のようなものも興味深かった。彼は自分の姿を醜いと言っていて、自分に対するコンプレックスが作品を生み出す強い原動力になっていたのだと思う。
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