しゃいろ

ストレイト・ストーリーのしゃいろのレビュー・感想・評価

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)
4.8
73歳のアルヴィンは10年以上絶縁してた兄のライルが倒れたと聞き、一人、500km以上離れている兄の元へ時速8kmのトラクターで会いに行きます。
その道中で色々な人との出会いがあり、時には助けられ、時には教訓を与えます。
特に印象に残ったアルヴィンの教訓は家出しているヒッチハイカーの少女に言った、
「一本の枝は簡単に折ることができるけど、”束”にすると簡単には折れない。それが”家族”だ。」
そして、ロードバイクで旅をしている若者に、歳をとって最悪なことは何か?と聞かれて「若い頃が忘れられないことだ。」と言う言葉。これはその後立ち寄った町で知り合った老人との会話でこの言葉の真意が分かります。
どれも深くて様々な経験をしてこないと出てこない教訓ばかりで心に沁みました。
人の温かさ、アルヴィンの深い言葉にとても感動しました。
家族とは何か、兄弟愛、そして長く生きてきたからこその深い人生の教訓がたくさん詰まってます。

アメリカの綺麗な田園風景を背にした心温まるロードムービー。とても良い映画でした。
もっと評価高くてもええのにな〜。
しゃいろ

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