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チェ 39歳 別れの手紙のBLACKのレビュー・感想・評価

チェ 39歳 別れの手紙(2008年製作の映画)
3.8
キューバでの革命の成功とボリビアでの失敗が
2つを見ることで実に明らかになり面白かった。

志が同じでも、やはり革命は一人では出来ない。
キューバのときと、ボリビアのときでは、
カストロもいないし力ある同士もすくなかった。
農民の協力もなかったし、メディアも操られてしまった。

映画の中でチェ本人が述べたように、ボリビアでは失敗が多かったと思う。逆に相手に先手先手をうたれていた。
命をかけてやる革命だからこそ、熱くならずに冷静な先見の目と周到な準備。そして、先手を打ち続けることが重要なのだなと思った。

そう考えると、カストロの存在の大きさが分かる。
カリスマ性のある良い歌手も、プロデューサーがいなければ歌の良さは伝わらないのだ。


最終的に39歳志し半ばで亡くなったゲバラだが、
信じた道を最後まで「全力」で進み戦っていた。

日本には独裁も飢え死にするような貧困も革命も無い。が、それ故に生きる意味や生きる目的を見失いやすくもあると思う。

死ぬのが怖いから生きていようでは、生きたいけど生きれなかった人たちに申し訳ないし、
せっかく生まれたのにもったいない。

休んだり、無気力でいることは死んでからいくらでも出来る。
だから今は生きてることを実感できるように、
自分の道を見てゴールに向かって「全力」で生きたい。

「全力」なゲバラの人生を見てそんなことを思った。
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