チェ 39歳 別れの手紙の作品情報・感想・評価

「チェ 39歳 別れの手紙」に投稿された感想・評価

ユーヤ

ユーヤの感想・評価

5.0
歴史の勉強として、この人に興味を持つべき。
英雄、そして良き人間として描かれている本作も、別な描き方をしている作品や報道等も、僕はこれから〝人の想いの結実〟として心に刻む事になるだろう。
正義か、悪か、正しかったか、間違えたか、利己的か、利他的か、資本主義か、共産主義か、の垣根を超えて、エルネスト・ゲバラは〝最強〟の平和主義者だったと思う。

映画としては、非常に抑制の効いた作り。ベニチオ・デルトロの演技が出色の出来であったのは勿論のこと、スティーブン・ソダーバーグの演出も見事。
過度な音楽的演出はせず、環境音を少し煽るだけで不穏な感じを伝えている。
また、ゲリラ戦という行為の入り乱れた戦闘の性質からか、基本的に「日なたに居る人が撃たれる」という分かりやすさを提示してくれている。
つまり、密林で木々の葉擦れの音が大きくなったら…ヤバイ!とか。
政府軍兵士が日陰にいて革命軍兵士が日なたに居て…ううう…!とか。
史実を映画にするという際の〝絶妙の塩梅〟が分かっている感じでした。
普通に淡々と描いたら映画として成立しない。演出し過ぎたら史実として成立しない。素材の味は活かし、しかし食欲は持続させる位に味は整えつつも、添加物は使用しない。そんな感じの素晴らしい料理です。
nobu0326

nobu0326の感想・評価

3.8
ラストが迫るにつれて終わってほしくないと思いつつやはりそうなってしまった。私が11歳の時地球の裏側でこんなにも熱きことが為されていたとは、なんともはやです
成功へと向かう第一部とは違い、破滅へと向かう第二部は辛い。
初めて行なった革命に成功してしまうと、どうしてもそのイメージから離れられない。コンゴやボリビアでの失敗は必然だったのだろう。 成功がむしろ奇跡なのだから。
satchan

satchanの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

『チェ 28歳の革命』と続けて見ました。合わせると4時間で長いから、二つに分けたとのことです。この続編で、ゲバラは喘息持ちなのに、生まれ故郷のアルゼンチンでもない、カストロと革命に成功したキューバでもないボリビアへ。この辺の思考回路が高尚過ぎて、理解できないけど、困ってる人がいたら助ける正義感の塊みたいな人だったんですね。だからこそ、熱狂的なファンがいるんだと思います。続編は、食べるものも少なく、仲間を失い、裏切られ、どんどん追い詰められていきます。視聴者として、応援していても、映画のようにハッピーエンドにはならないし、事実を受け入れるしかないんだよな…と悲しい結末がやってきました。

持病の喘息と闘いながら、時折、ゲバラの朦朧とした意識を表現する時に、音声を全部消して、耳鳴りのような音だけを流すところ、効果的で面白いな、と思いました。ゲバラが囚われた後、見張り役の人とすら、心を通わせるシーンが印象に残ってます。あんな囚われの姿で、処刑されるまでの短い時間でも、人の心を掴むことができるのって、生まれながらに持った才能ですね。そして、銃で打たれた後も、ゲバラの目線でカメラが回り、天井が映し出されるところも、心に残りました。
tori

toriの感想・評価

3.8
今世界の他の国が、僕のささやかな力添えを望んでいる。君はキューバの責任者だからできないが、僕にはそれができる。別れの時が来てしまったのだ。喜びと悲しみの入り混じった気持ちで、こんなことをするのだ、と察して欲しい。僕はこの地に、建設者としての希望の最も純粋なもの、そして僕が最も愛している人々を残して行く……また僕を息子のように受け入れた国民からも去って行く、それは僕をとっても悲しい気持ちにするのだが。僕は、新しい戦場に、君が教えてくれた信念、我が国民の革命精神、最も神聖な義務を遂行するという気持ちを携えて行こう、帝国主義のあるところならどこでも戦うために、だ。(フィデル・カストロに宛てた別れの手紙の一部)

バカらしいと思うかもしれないが、真の革命家は偉大なる愛によって導かれる。人間への愛、正義への愛、真実への愛。愛の無い真の革命家など想像できない。(国連総会出席のためにニューヨーク滞在中、インタビューでの質問“革命家にとって重要なことは?”に応えて)

世界のどこかで誰かが被っている不正を、心の底から深く悲しむことのできる人間になりなさい。それこそが革命家としての、一番美しい資質なのだから。(5人の子供たちに遺した手紙の一部 キューバを去ってボリビアに向かうに当たり自分の死を予感して)
黒でさえなければグレーでも良しとしたカストロと違ってチェはあくまで白でいようとしていた。妥協を知らない生き方のせいで周りからも浮いてしまって国外で新たな戦いの場所を探すことに。こういうハンパない生き方をした人ほど歴史に名を残す。
ソダーバーグのゲバラ第2部、ボリビアでのゲリラから処刑まで。
キューバ革命編に比べると淡々と、そして重苦しい印象。自らを犠牲に戦っても、ボリビアの民衆からは支持を得られず、無力感ばかりが大きくなる。最後まで革命を信じる姿はめちゃめちゃかっこいいな…「真の革命であれば勝利か死しかない」という言葉はまさにゲバラの生き様であると、そんな感じ。

喘息も悪化して希望もほぼないゲバラは見ていてかなり切ない。薬ないときに限って発作でるよねえ。ベニチオおじさんの説得力たるや、「もしかしてあんたはゲバラなのか?」みたいな気持ちにすらなるな…5億点……

歴史やひとりの人生に派手もクソもないと思うが、ほぼ2時間ジャングルで潜伏する様子だけなので、朝見るにはすこし眠い映像…ごめん…
水曜日

水曜日の感想・評価

2.9
キューバ革命後、今度は世界を変えようとするゲバラ。カストロに別れの手紙を書きボリビアに潜入する。

知性もありゲリラとしても優秀なゲバラが、喘息の吸入器を忘れるなんて…。戦闘もままならず仲間は倒され、最後は政府軍に捕まる。「吸入器さえあれば…」は、ゲバラ本人がいちばん感じていたことだろう。

ベニチオ・デル・トロの目の下のクマが、喘息の苦しさを倍増させる。この映画のために長年育てたクマであったのは間違いない。そして戦士として最後は捕縛され銃殺される悲哀、その末路までキッチリ描いている。後編はソダーバーグ感は少なめか?
へい

へいの感想・評価

5.0
泥沼化した革命は、地獄のように彷徨い歩く結果になるが決して信念は失わなかった。
犬

犬の感想・評価

3.3
同志

キューバでの革命を成功させたゲバラだったが、地位や市民権を全て放棄し、再び革命の旅に乗り出す
1966年、独裁政権下にあるボリビアに入国したゲバラは、ゲリラとして政府軍と戦うが……

スティーヴン・ソダーバーグとベニチオ・デル・トロが、キューバ革命を率いた指導者エルネスト・チェ・ゲバラの半生を描いた2部作の第2部

手紙から始まる

自分の命をそこまで、、
私には絶対できません

今回はずっとゲリラでした
ジャングルでの生活は大変

リーダーシップが問われます

最初のベニチオ・デル・トロの変身ぶりが凄かった
カッコイイです
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