2021/03/18
監督 高畑勲
【化かされているのは、こっちじゃないのか?】
都市開発が進むニュータウン近隣の森を住処とする狸たちが、工事を中止させようと、化学(ばけがく)を習得して人間に立ち向かおうとする様を描くスタジオジブリ制作による長編アニメーション。
高畑勲監督でもう1本。
ホンワカとしたコメディタッチに見せながら、環境破壊や淘汰される野生動物の悲劇が描かれ、初めてみた時には、ラストに向けて少し重い気持ちになった事を覚えている。
可愛い狸、人間になった狸、野生風のリアル狸と1つのキャラで描き方が違っているのが印象的でした。
子供の頃、近くのお寺で狸を飼っていて、この映画のリアル狸をみたときにふと、あの狸を思い出した、私が住む田舎では、森から飛び出した狸が未だに車に轢かれている、人間も狸も生き残るのに必死だと思わされた一本、
これまたTVロードショーで放映する度に、ながら見してしまう作品です。
初鑑賞日 1995年 TVロードショーにて