平成狸合戦ぽんぽこの作品情報・感想・評価

「平成狸合戦ぽんぽこ」に投稿された感想・評価

声優にいろんな方を使ってて面白い
たぬきにもこんな世界が見えてるのかな
kirio

kirioの感想・評価

3.9
敗者の物語をニヒルに俯瞰する高畑勲、最高です

平成初期の宅地造成、開発工事によって、滅びの一途を辿る山林の狸たち
持ち前の気楽さで、ことを済まそうとする穏便派
徹底的に抗戦を続ける武闘派
全てを諦め、賑やかな騒ぎと共に消えていく者たち

その姿は古典絵巻物語のように、どこかおかしく、諸行無常の本質を捉える

そう思うと、ラストの決断もいささか明るい話ではない…

団結し、戦いを挑んで敗れていく狸の姿には、高畑氏自身の若き日、組合運動の記憶もあるのだろうか
大人用ジブリ。

子供んときに見たことあったはずだけど全然わかってなかった。この落語特有の抑揚のない語りは耳慣れしてないとイメージに起こすのが難解。この歳になって初めて理解できた気がする。分かれば小ネタが多くて面白い。

ジブリらしい、ジブリだからこそ出来る環境問題への警鐘。多摩ニュータウンが出来る前の豊かな山に住うタヌキたちの人間への復讐劇。なすすべなく逃げ、惑い、それでも人間の作る天麩羅に目がない、実直でお気楽で、愛すべき哀れな狸たち。

人間に化けるために苛酷な試練を強いられる狸たちを可愛いと言ってばかりはいられない。なんとか開発を止めようとした狸たちは重機や建物バカスカ壊すし何人もの犠牲者もでて、夕方のニュースで見たら眉間に皺が寄るような被害なのに、狸目線で見ると寧ろ喜ばしい。私もまた、人が死ぬのは胸が傷むのにタヌキの死は気に留めもしない身勝手な人間の一人だと突きつけられた気分。
人間として生きていくことを決め、満員電車に揺られる狸のひとり。そこにタヌキばかりでなく人間にも憐憫の表情が向けられている。

このレビューはネタバレを含みます

人間の都市開発で住処の山を奪われていく狸たちの奮闘、めちゃくちゃ面白かった。金玉が八畳あるみたいなのがいっぱいあって面白い。マクドナルドが大好物だったり、皆テレビにハマって駄目になったり。
でも彼らの胸中は切実で、人間の身勝手さ、その仕方なさ、そのせいで奪ってきたものについてちょっと考えさせられるな。結局抵抗は虚しく開発によって山はほとんどなくなるんだけど、本人たちはそれでも笑って''どっこい生きている''って言ってて救いがあってよかった

笑える感じで描いてくれてるから面白く観れるけど、山を追われ死んでいく狸たちの悲痛さを本気で描かれたら救いが無さ過ぎて観てられないだろうな…
検索

検索の感想・評価

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最後のは自覚せよってことスよな。思い出しておくれ、素敵なその名を。
みく

みくの感想・評価

4.4
初めて観た。思ってたのと全然違って、たぬき達が楽しそうでも必死に生き抜くために戦ってた。

面白かったし、楽しかった、でも最初から最後まで悲しい現実に直面するたぬきたちを見て色々と考えさせられる。

日本の田舎に行きたくなったなぁ
さぶ

さぶの感想・評価

3.5
子供の頃は興味なかったけど、大人になって観たら良さが分かった。
エンディングの歌もまた小さい頃の田舎の風景とか思い出して懐かしい気持ちになります。
moon

moonの感想・評価

-
小さい頃は何も考えずに見てたけど、結構考えさせられるものがある。
人間って自分勝手だよな~

このレビューはネタバレを含みます

金玉袋の可能性が広がるおはなし。


ぽんぽこ、ぽんぽこ。お祭り騒ぎ大好きな狸たちの、可愛いくてコミカルでユーモアたっぷりな世界。お馬鹿さんでしかし真面目な彼らの間には、温かな空気さえ漂う。
だがそう緩やかな儘では居られない。住処を奪いつづける人間たちへの、激しい反抗、鋭い反撃。化学(読んで字の如く、ばけがく。これまた面白い!)を用いる狸たちの怒りと悲しみが、ときに荒々しく、またときに美しく画を彩る。
しかし、それでも抗いきれぬ現実。その悲しい現実に圧し潰される。
けれども、そうして楽しかった日々を勝手気儘に打ち遣られながらも、なお楽しく振舞う狸たち。なんだか綻んでしまった。

もののけ姫とはまた違う文明批判。あくまでもユーモラスに。ぽんぽこ、ぽんぽこ。胸が痛みながらも、奥底のどこかなにかだけは少しばかり癒される物語であった。
m0001

m0001の感想・評価

5.0
私が子供の頃からこよなく愛してた映画。親にはテープが切れると思うほど観てたと言われた。今では全く記憶になく、でもなんとなく懐かしさがある映画。
大人になってから観るとしみじみ。

狸達側のことなんて考えなかったんだろうな。目まぐるしく発展する世の中は便利が続いてその弊害とかさ。。いや、今も自分もそうなんだけど。。
行動をした後の動きってまったく考えなかったり、優先順位落ちたりしてんだよな。。。目の前の利益や結果を求めがち。
切ねぇーーー。みんな優位に生きたいよな。そりゃ。

それぞれの選択、適材適所、生き抜いてく術は全て自分の中によ。
生き抜く術の中に仲間や家族がいてもいいと思う。最後の歌も沁みる。
いつでも誰かが〜きっとそばにいる。思い出しておくれ素敵なその名を。

ジブリ最高。所々の比喩や、リアルで残酷な描写、ギャグまで。この映画は永遠にあって欲しい。
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