片田舎の普通の中学校を舞台に大型台風によって学校に閉じ込められてしまった中学生たちを描く青春ドラマ作品。
田舎の中学という鬱屈とした環境の中で、突如訪れた台風という非日常に侵されていく多感な子供たちをセンセーショナルに描いていた。
不安・恐怖・狂気が物語が進むごとに煮詰まっていくのが凄まじい。
インターネットが普及してしまって外界といくらでも繋がれる現代ではもう描けない作品なのかと思うと感慨深い。
「死は生に先行する」「みんなが生きるために死んでみせる」
今、俯瞰で見たら馬鹿らしいことがわかるが、中学生の時分の目からみたら答えは出ない哲学なのだろう。