離婚と育児をめぐる家族のドラマ。
周りの評価が高く期待しすぎたのか、鑑賞時頭痛が酷かったからか、あまりずば抜けて素晴らしい映画とは感じられなかった。
その理由を考えると、現在日本のテレビドラマでも「離婚もの」や「リアルな家族ドラマ」はよく取り上げられるテーマであり、慣れきってしまい既視感を感じてしまうからかなと感じた。
自分自身も離婚や家族ドラマには人一倍関心が高く色々観てきたため、余計そう思ってしまうのかも。
しかし、当時は、離婚や親権問題がアメリカで社会問題になっていたと知り、納得。
その時代に時事問題を扱った作品として観たら、きっと新鮮で面白い。
少し受け入れられなかったのは、お父さんが状況を受け入れて家事・育児に順応するまでの時間が短すぎないか?ということ。
リアリティを追求するなら、お父さんは今まで仕事以外興味がなかったというなら、もう少し手間取った方がリアルなのでは。
ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープの演技は素晴らしい。アドリブのシーンも多かったと知って尚更。
そしてある意味、自分にとっては、意外にも「会社で働く男性」が描かれる映画として新鮮だった。