クレイマー、クレイマーの作品情報・感想・評価・動画配信

クレイマー、クレイマー1979年製作の映画)

Kramer vs. Kramer

上映日:1980年04月05日

製作国:

上映時間:105分

ジャンル:

3.9

あらすじ

「クレイマー、クレイマー」に投稿された感想・評価

108

108の感想・評価

4.0
世の父よ、上映前に必ずハンカチのご用意を。


ステレオタイプな仕事人間が突如シングルファザーになって子育てに奮闘するという、なんて事ないストーリーですが、子を持つ父にはもうほんと容赦なくグサグサ来る展開、ビリーのひとことひとことに、おじさんはもう涙腺耐えきれませんでした。

子の親かどうかでこの映画の感じ方は全然違うのでしょう。
40年前の映画ですが、子を愛し育てるということの尊さと、子育てと仕事を両立するということの悩ましさは現代と何ら変わりません。


ダスティン・ホフマンとメリル・ストリープか演じる夫婦の距離感も絶妙。

エンディングの余韻残す感じも大好きです。ほんとに良い映画。
07

07の感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

仕事ばかりで家庭を顧みずにいた父親が妻の家出、離婚によって自分の間違いや子供への愛情に気付く。のはいいんだけど、母親が言うことコロコロ変わって自分勝手な人に見えるようにうつされてる気がする場面が数回に納得がいかない…(笑)

対比をうつしてるところは面白かった
果たしてあのフレンチトーストは美味しいのだろうか
Seiiching

Seiichingの感想・評価

3.6
目玉焼きが作れるようになるだけで、オトコの家事の腕が上がったと褒められる麗しき時代。
MEW

MEWの感想・評価

3.4
なんか泣ける作品ないかなぁと思って選んだ作品。わんわん泣くというよりは仕事人間だった主人公が子供を大切に育てていく過程が純粋に凄いなぁって思った。僕は全然だから尚更響くものがあった😌フレンチトーストを作るシーンのダメダメだった最初と、2人の呼吸があってくる最後のシーンが気持ちいい。子役の子演技うまかった。
親権問題を扱った作品。1980年の作品なので古臭いように感じないこともないですが、80年代映画の居心地の良さが本作にもありました。

映像や演出が良かった。基本的にそこまで人間とカメラが近くない。標準か遠めかのどちらかが基本だった気がします。男の子がケガをして抱っこして病院へかけつけるシーン。かなり長い1ショットで興奮した。ラスト近くの公園で歩くシーン、柱が何本もあるので映像的に面白かった。新しい会社に入った時の部屋に息子の写真が飾ってる様子を画面端に見せる、ほぼ同じ構図でのフレンチトーストの最初と最後の対比、母親に向かう男の子と画面で遠くに映る夫、など演出も良かった。

お話としては、どちらが親権があるのかバチバチ争うものではなく、まったりめ。父親と子供の生活が主に描かれる。子供の行動が危ういため、度々怒る父親が前半で描かれる。しかし、後半から父親がどれだけ子供を思っているかを中心に描かれ、家族とは何かのテーマに焦点があっていく。終盤の裁判ではどちらが勝訴するかよりもお互いの気持ちをどれだけ認識しあうのかの方に目がいきました。そして、エレベーターで締めるのが粋。

良い映画で、80年代映画の居心地の良さがありました。映像的にも面白いものでした。この映画があっての「マリッジストーリー」なのかな。映画の流れ。
笹ちよ

笹ちよの感想・評価

4.0
子供への愛情、夫婦の複雑でオトナな関係などスムーズに描けている離婚劇・法廷劇の原点!

netflix配信終了予定が今月までなので見て損はないと思います。

テーマ曲が同じ映画で「ヤングアダルトニューヨーク」を思い出します。監督はノアバームバック。彼も離婚を経験し通ずるテーマを撮った「マリッジストーリー」がある。初めて観た離婚映画だったので法廷劇についていけず戸惑ったがクレイマークレイマーを観た後だとすぐに傑作だったと気づいた。それほどこの作品は教科書的に良くできている。
近々見直してマリッジストーリーのレビュー書き直します。

すぐに家を出ていってしまう上に時より近くの喫茶店で監視してる奥さん演じるメリルストリープの存在はある種のミステリーで興味深い。不満が溜まった5年半の生活がわからないので終始いい父親になる成長していく物語に肩入れしてしまう。

なんだろう感動を生み出す脚本の流れとして予定調和と言えばそれまでなのだが、ものすごく欠点のない映画と言うかこれなしでは語れないフォーマットを作り出したのも言えるというか。子供を挟んだファミリーヒューマン系の発明だ。

私も片親で感情移入や苦労を想像出来る事が多いので何歳になっても何度でも観れるジャンルを開拓できて良かったです。
メリル・ストリープが若い。
今も歳を重ねた美しさがあるけど、若いときもこんなに美しかったんだなと。

でも、母親の役柄は自分勝手で、ひたすら父親テッドが気の毒だった。
テッドが仕事一筋でジョアンナを無視したことで自己肯定感がなくなったっていうことだけれど、それで子供を置いていくほどのことなのか。それはまだしも、取り返しに来るって…そして、なぜこの状況で裁判に勝ってしまうのか…
母親の気持ちには入り込めなかった。

最後に、ビリーが、嫌だったら戻ってきてもいい?と泣いている姿にぶわっときて、それでも冷静に息子をたしなめる父親の姿に涙した。

マリッジストーリーとか、親権を争う映画って色々あるけど、これは父親と息子の生き方と愛に焦点を描いたものということでみると、とても素敵な映画だった。
濁されて終わるから物語の行方が気になるやつ
いい父親になりたい!って思うやつ〜
notcinefil

notcinefilの感想・評価

3.9
ダスティン・ホフマンの胸糞モラ夫に追い詰められてメリル・ストリープが逃げます。子供を連れる余裕もなく逃げます。夫は自分は手を出してないから何も悪くないと思ってるけど、妻だけじゃなく息子も自分の理想通りの息子から逸脱した時は機嫌が悪いと当たり散らしてんだよな。めちゃくちゃ不機嫌な圧出してる。この人子供を愛してるというより世間体気にしてそうすべきだし愛してるはずだ、と思い込んでるだけじゃないのかな。

子供を選ぶか仕事を選ぶかを迫る社会はもうやめにしようよ。父親が父親であろうとすると仕事での評価が下がる構造がおかしいでしょう。これはずっと主に母親だけに突きつけられてきた問題だから他人事見たいな顔してたんだろうけど父親だってこういう事態になることありえるんだからね。そうなってから何も考えず運動もせずにいたツケに気づいたって遅いんだよ。

法廷シーンはメリル・ストリープをヒールに仕立て上げようとする視点が何よりも怖かった。あれは男性社会からの視点だ、あの中で孤軍奮闘せざるを得ないのが女だ。女たちはああやって分断され個々に一人一人でホモソ男性社会に挑まねばならなくなる。あの場でメリル・ストリープが取り乱さなくてダスティン・ホフマンが取り乱したのは常々社会からの圧力を受けて耐え忍んできている立ち位置か、そんなもの感じたことなくてびっくりしてる立ち位置かの差。追い詰められた時の男の弱さ見苦しさは本当に呆れ返る。

この人、ちょっと自分の思い通りに行かなくて機嫌損ねただけでレストランのワイン入ったグラス割るヤベェ奴だから、そういう所うちの父親にそっくりで子供の精神蝕むから、一時の情にほどされずにしっかりと子供連れて逃げてくれ、とラストシーン見ながら念送ったよね。これ全然いい話じゃないよ、モラ夫が主役だから見えにくくなってるけど、これ妻サイドの視点から見るとサイコホラーだからね。あのモラ夫、俺中心で自信満々で誰に対しても見下してる所あるからすぐに再就職した会社も解雇されますよどうせ。世間体気にした振る舞いして隠すのはうまいけど本質的には徹底して他罰的だからあいつ何も変わってない。あの子はあそこであのまま育つと地獄、一刻も早く抜け出した方がいい。完璧主義を他人にも押し付けてるけど、なぜ自分が完璧でいられたかは泥を被る妻がいたからだってこと最後まで気づいてないんだよキッツいわ…

内容的にはよくある話で、しかもそこに通底する価値観や問題意識もひと昔もふた昔も古いものであることは否めない。

しかし、主役ふたりの演技、ていねいな脚本とカメラワークが、通底する切実さをちょっぴりのユーモアをまじえてえがき、映画としての完成度はいまなお素晴らしい。
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