ベビーパウダー山崎

悦楽集団のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

悦楽集団(1968年製作の映画)
4.0
俺が一番好きなHGルイス映画。最悪な悪ガキらが、知らない他人への卑劣な行為でヘラヘラしているだけの80分。迷惑YouTuberの1000倍は炎上する非道さ。
盲人や負傷者をいたぶり、ベビーカーをぶち壊して赤ちゃんはゴミ箱に。衝動なのかも怪しく、目的もカタルシスもなく部屋の一室やカフェや小舟を長々と破壊していく。誰でも何でもいい、お前が気にくわないからと血みどろの暴力。ただ不快にするためだけのクズの日常=HGルイス・フィルム。『Trash Humpers』はこれが元ネタだろハーモニー・コリン、分かってんだよ。
『シー・デビルズ・オン・ホイールズ』と同じく最後は逮捕とバイク事故死。道徳的ではあるが、うまく逃れた悪ガキたちもいて、社会のダニはしぶとい。世界は善人のためにあるわけではない、それはハッキリと理解はできる。いつの間にかみんな死んじゃうし、哀しい日々でも生きていかなければならないわけで…改めて再見して良かったよHGルイス。